夏前にリメイク版を読み返してたんですがエレン編の方がやっぱ好きかな?
お仕事論とか天才論とか割とどうでも良いんですが毎話熱くて面白いので初期のジャンプ+の連載当時もロマンティックキラーやとんかつDJアゲ太郎とに並んで最終話までリアルテイムで連載を追ってたくらい好きだったけど、今読み返してもやっぱ面白いですね
左ききのエレンはエレン編に出てくる自分をジャンプの主人公だと思ってる写真家の佐久間威風がとても良いキャラなんですよ
それまでもエゴ丸出しの柳と並んで好きなキャラではありましたし、これ書いて作者やガチで作品のファンの人に怒られないか心配ではあるんですが、決定的に佐久間威風が好きになったのは20巻の172話の「ウソだろロバート…マジで言ってんのか?」っていう写真家のジャンプフェスタのところの「あ…あいつは知らん 半分知らねぇわ」がここ10年のマンガでボクが一番笑えたからなんです
連載当時から笑えたし今年の夏前に読んでもでも笑えたし、なんなら冬になった今でも思い出し笑いしています
これまで20巻積み重ねてきた光一編とエレン編の天才と凡人のアレが本格的に交わるマジメなシーンで、このエピソード終わったら神谷さんとはどうするんだろ?くらいしかやること残らないくらい重要な部分なのに、レジェンド写真家って撮った写真を見ればあぁあの人の写真だってわかるけど、逆にレジェンド写真家の顔って言われてもキャパとブレッソンと作中で上がってない所を追加してもアンセル・アダムスにヴィヴィアン・マイヤーにユージン・スミスくらいしかわからんってボクにはメチャクチャ笑えるんですよ
マジメなシーンだけになおさら笑えるまである
写真家ってそう言うもんじゃありません?
例えば故・篠山紀信さんが電車の向かいに座ってきても文化人に相当詳しいか写真が趣味な人じゃないとスマホに目をやりつつチラ見した程度じゃ中々気づかないでしょ?でも宮沢りえのSantaFeって言ったら多くの人は扉の写真が思い浮かぶじゃないですか?そういう面白さなんです
マンガ家や小説家も電車で向かいに座られても気づかないし、最新のAIを開発してる人もたぶん気づかない、超新塾が副都心線の向かいに座られた時は流石にボクでもわかりましたがね
当時副都心線が出来てすぐの頃でNHKの爆笑オンエアバトルで大人気だったのに、移動中も全員揃ってあの目立つ革パンであの並びのまま1列で向かいに座ってくるんですよ?気づかないフリしてKindle読んでたけどあんなの否応無く気づくでしょ?こっちは笑いを堪えるので精一杯でしたよ
そんな感じで佐久間威風のあのシーンにそういった意図はないと思うんですが、あれだけ面白いトマトイプーのリコピンでも読んだその日くらいしか思い出し笑い出来ないけど、佐久間威風はカメラ見る度に半年くらい思い出し笑い出来るんです
これ逆に凄くない?半年後にも思い出して笑えるとか早々ないですよね
