Ryzen 9 3900Xの発熱を抑えてみた

<追記>280mmラジエーターの簡易水冷でOCCT回したときの温度が知りたい方はこちらをどうぞ。冷やしまくってOCCTをやるとCore Package Powerが184Wとか出るので、ハイパフォーマンスを期待している方は大型クーラーをオススメします</追記>

良いおもちゃを手に入れたぞ…ってことで今日もイジリまわしてます。今日はCPU電圧オフセットで発熱を抑えてみました
使用パーツはCPUがRyzen9 3900Xで、CPUクーラーがNoctua NH-L9a-AM4っていうどう考えても3900Xには厳しいモノ、他の細かい所はこの辺でご覧になってください。それとメモリは色々試しましたけど、今の所は定格(?)のDDR4-3200 CL14-14-14-34で使っています

CPU電圧オフセットで発熱を抑えてみた

ボク的には面白い結果だった。冷えないクーラーを使う必要のある人はぜひやってみて欲しいです
3700Xを買うつもりだったのに、売ってたからって勢い余って3900Xを買ったけど、小型の窒息ケースに小型のCPUクーラーとともに突っ込んだら熱くて熱くて熱すぎるぜ…って方は、ぜひとも電圧オフセットを試してみてください。ただボクの使っているM/BはMSI B450I GAMING PLUS ACなんですが、M/BによってCPU電圧オフセット時の挙動が違うかもしれないので、各自で試してみると良いかと思います

CPUの電圧オフセットが面白い

実用環境を探ろう…ってことで、あれこれイジったりしていたときに気がついたのですが、下のスクショを見て「ん??」ってなりませんか?タスクマネージャーを見ながらCinebench R15を実行し終わった時のスクショなんですが、普通ならスコアが3,000cbを余裕で超えてるハズなのに、妙に値が低くないですかね?そしてタスクマネージャーのグラフをよーく見てみると、24スレ中4スレしか最大まで負荷が掛かっていなくて、CPUを使い切ろうとしないんですね
最近はCPUポン付けして終了でしたし、その前もOC目的で電圧を上げることはあっても下げたことなかったですしね。そういやGPUでもNVIDIAのMAX-Qが出たときに、最後の1割の性能を絞り出そうとするとアチアチになる、そこをやらずに9割り程度の性能で使えばヒエヒエとかそんなこと言ってたよなぁ…ってことで試してみました

測定方法と結果

CPUコア電圧オフセットを-0.050V刻みで下げ、HWiNFO64でログを取りながら、約30分ほどCPU-Zのストレステストで適当に負荷を掛けるっていうのを行ってみました。お手軽だからCPU-Zのストレステストを使ってみたのですが、0.00V時の値を見る限りタスクマネージャーもログでも全コア100%張り付きなので、上手く負荷掛かっていましたし、お手軽だからチェック程度に使うならこれで良いのかもしれませんね。ちなみに-0.300Vまで設定出来るのですが、-0.250Vと-0.300VではPCが起動しなくて、久しぶりにCMOSクリアを使いました
結果をまとめるとこんな感じ。Cinebench R15は0.00V, -0.05V, -0.10V, -0.15V, -0.20Vです。周波数以下の値はストレステストを実行し、負荷を掛け始めて各種ブースト終わってからの平衡している部分の値の平均を読んでます…とは言ってもブーストの影響があったのは0.00Vだけですがね。それと周波数とコア電圧は12コア分の値が出るのでそれを平均した値を使っています。あと消費電力はCore Package PowerなのでシステムではなくCPU単体の値です
-0.15Vや-0.20Vは冷えるのは良いけどベンチマークが1割以上落ちるのは流石に…なんて思ったのですが、ググってみると3700XのCinebench R15が2,100cb程度らしいので-0.15Vや-0.20Vでも全然速いですし、下げれば下げるほど下表一番下のcb/W…要するに1W辺りのCinbench R15のスコア…は上昇するので、ピーク性能を狙っている訳じゃないなら、悪い選択ではないどころか、むしろ下げて使った方が良いんじゃないかとすら思います

詳しく見てみる

温度

エアコンを掛けてて室温は手元の温度計で25.0度でした
各オフセット時の温度の推移なのですが、これは実質的にTDP制限と同じですね
定格だとボクの環境では冷やしきれてなくて天井にくっついちゃっていますね…。逆に-0.05Vもオフセットしてやれば天井には付かない程度に冷やせます。そしてCinebench R15を0.00Vと同じ値を保ったまま86.2度で収まる-0.10Vは優秀だと思う

ソフト読みのCPU消費電力

これは良い感じに使い分け出来そうですね
CPUが電力を消費している=仕事に使っている=熱が出るって感じで見てみてください。一番上の0.00Vはサーマルスロットリングしていまっていますが、他の4つはいい感じにTDP制限が掛けられた状態になってませんか?ボクの用途的には2600でもオーバースペックで、むしろA4-SFXに3900Xが入ってるから意味があるし、OCとかして回して遊ぶ時だけサイドパネルを開けて扇風機で風を当てれば十分って使い方なので、OFFSETを使わない手はないですね。とりあえず-0.10で様子を見てみようと思います
でも良さげなCPUクーラーがあれば買いたいです。Alpenfohn Black Ridgeも買ってあるのですが、92mmを吸い込み方向だとNoctua NH-L9a-AM4と大差ないし、コアプレートのCPUとの接触面に触って分かる程度の傷がある上に、ヒートパイプの不揃いっぷりが悲しいって感じで、とにかく作りが雑で見ていて辛いので、使う/使わない以前に、こんなのを買ってしまったっていう記憶自体を忘却したいって感じなんですよ。オレたちのNoctuaがリメイクしたのを出してくれないかなぁ…

電圧

-0.20Vの方が電圧が高いです。これは単にタスクマネージャーを見てわかるように負荷を掛けきってないから温度が下がる→電圧上げられるから上げとこうって感じなんだと思います

周波数

ほぼ差はないですが、周波数は-0.20Vの方が高いです。理由は電圧と同じだと思いますよ。周波数が高い=なにかを高速で処理しているわけではないってことです。空吹かしとギアが入ってるかどうかの違いですね