イキナリまとめ
円安でPCを買うには辛いこのご時世でもM4/16GB/2TBのこんな速いMacが整備済み品8.1万円と2TBのSSD3.2万円の11.3万円ですよ、可愛い見た目に一目惚れしただけで特に使うアテもなく買ってきたんですが、イジってたらもうこれメインPCにすればよくね?って感じになってます
PCはどれだけ速くても満足することないと思うので速いとは言えないですけど、静かで小型でサクサクと不満がない程度に動くのは良いですね
x86_64じゃないと明日も見えない人、特定のアプリケーションを使いたいからmacOSだとブチ切れちゃう人、RAW動画や3DCGや3Dゲームや機械学習や仮想化などなどM4 Mac miniじゃ明らかにスペック足なくね?ってことをガッツリやるからPCが欲しい人、その辺以外の人にはM4 Mac miniはとてもオススメです
M4 Mac miniはメモリの最低量が16GBになったのとアリエクの2TB SSDの3点が熱いですね
アスク税ガーとか次世代ガーとかコスパガーとか二言目に言ってるATフォームファクタの頃から自作してる時期が悪いおじさんのボクがM4 Mac miniは最高のプロダクトだから今すぐ買えとベタ褒めしてるワケですが、以下はそれを裏付けのために多種多様なベンチマークの数字がズラーっと並んでるだけなので、ここまででじゃあM4 Mac mini買おってなったボクを信じてくれる方はもう以下の長ったらしい記事を読む意味がないです、ホントに内容はそれだけです、役立つ裏技をコッソリ書いてあったりとかはしません、それと仕様とかにも触れないのでその辺を知りたい方は公式をどうぞ
ベンチマーク
結果
そんな感じで衝動買いしたM4でSSDを2TBに交換したモノ、3世代前の同ランクなSoCのM1、あとちょうど手元にあったお仕事用のM1Pro MBP14の安い方、それとシングルコアは速いけどコア数は少ないっていう同じカテゴリなRyzen 5 7600/64GB/2TB + RTX4060TiなWin11の自作機の4台でベンチマークを回してみました
ベンチマークの種類はCineBench R15とR23、GeekBench6とGeekBench AI 1.2.0、Speedometer3.0はなるべく環境を揃えるためにGoogle Chromeで実行、あとは3DMarkのクロスプラットフォームベンチマークを3種類ですね、Cinebench R23は流石に辛いので1回計測です
すぐ下のベンチ結果をまとめた表とCinbenchR15の結果一覧の2個の表を見て性能を読み解いてもらうのがベストなんですけど、文章とグラフで見たいんだって方は以下でそれぞれの平均値を使った解説が延々と続くのでそれを見て行ってください
CPUシングルコア性能
M1の1.5倍とかなり速いですね、ここまで速いと実作業でも速くてサクサク動いているように感じますよ、Speedometer3.0の53.1って値を見てもらうとブラウザのサクサク動作っぷりが伝わるかと思います、ちなみにこれ53.1とか出るのはChromeだけでSafariだと39.0でFireFoxだと41.2ですね、最近SafariなんですがChromeに切り替えて行った方が良いのか?
個人的にはCinebench R15が300超えるのに驚きました、Rosetta2を間にカマしててもこれですよ?3900Xや9900Kの頃についに200を超えたとか話題だったのにもうノート用のSoCでも300狙えるのかーって感じですね
CPUマルチコア性能
シングルコアが伸びているだけあってマルチコア性能も順当に伸びています、コア数は高性能コア4と高効率コア6の合計10コアしかありませんけど特に遅いと感じることはありません
intelのEコアと違ってApple SiliconのEコアはEコア落ちしても遅いと感じない理由をChatGPTさんに聞いてみたら、Pコアのトランジスタ数は2社とも近い規模なのに、AppleのEコアはPコアの1/4程度のトランジスタ数があって効率かつパフォーマンスが目的、intelのEコアはPコアの1/10程度しかなく電力効率のみが目的って感じで設計思想が2社で違うからなんだよって教えてくれました
それとCinebench 2024はGeekbenchやFF14ベンチみたいにメモリ速度もスコアに大きく現れます、値で言うと7600が833でM4は958とR23と順位は逆転します、昔ながらのCPUベンチを期待してCinebenchを使いたい方はR23でどうぞ
3DCGをCPUレンダリングっていう実態で言うとメモリ速度を加味する2024の方が適してると思うんですけど、そんなのBlenderベンチで良いんで多くのユーザーがCinebenchに期待しているのはそこじゃない気もします
GPUクリエイティブ性能
GPUを使ったレンダリングとかそういうアレですね、RTX4060Tiと比べてしまうと結果は微妙ですけど3D CADをちょろっと使うとかにはM4でも快適ですよ
オレはどうしてもMacでゴリゴリな3Dアニメーション作りたいんだ!っていう人もいるかと思いますが、eGPUも封じられた今となってはiGPUのコア数を積んで行くしかないので、M4だと10コアしかないGPUが40コアもあるM4Maxに行くか、いつ出るかわからない次のUltraを待つしかないと思う
これまで通りだとGPUのコア数は無印を等倍としたらProは2倍、Maxは4倍、Ultraは8倍とかそう言う勢いで増えますしね
ゲーム性能
これが思ったより悪くないんですよ
NVIDIAのdGPUが速すぎるので上を見ればキリがないのは確かなんですが、Civ6とかFactrioとかパラドゲーはM4で十分じゃんって程度には動くのでMacでも一生分遊べるゲームが既にあるのでご安心ください
3DMark Wild Life Extremeを例に挙げるとM4は9,754でしたが、Ryzen 5 5600Gが約3,000、8700Gが約6,000、GTX1060が約9,000、RTX2060が約16,000って感じなので、GTX1060程度っていうiGPUでこれくらい動いたら嬉しいよねってくらいには動きます
それとM4はレイトレーシング性能が大幅に上がったとか発表されていますし、Solar Bayの値でもそう読み取れますが、そもそもGeForceのそれですらRTコアが載ってからRTX2070, RTX2070SUPER, RTX3080, RTX4060Tiと買ってきて未だにベンチマーク以外で使ったことがないんだよなぁ…
ゲームと言えばCiv7は乗り遅れちゃってまだこれからです、プレイするのが楽しみですね、でも新作も良いけどCiv3やCiv4BtSも今の環境でプレイしたいからリマスターしてくれないだろうか
AI性能
GPUクリエイティブ性能とゲーム性能では比較したことを後悔する勢いでリサスーと革ジャンのタッグにボコられましたがここでは逆転しますけど、残念ながらボクはあまり活用出来てないんですよね
この辺はPixelmatorとPhotomatorを買った今後のAppleさんに期待しています
AIの話なので折角だからGeekbench AIのスコアの見方をChatGPTさんに解説してもらったのをまとめると、「FP32は精度の高い学習、FP16は精度の低い学習と精度の高い推論、INT8は精度の低い推論に主に使うよ」「INT8でRTX4060TiよりRyzen 5 7600の方が速かったのはタスクサイズが小さいからオーバーヘッドが大きくて速度が出なかったんじゃないかな?もっと大きなタスクならINT8でも7600よりRTX4060Tiの方が速いと思うよ」って感じでした
精度の高い推論ことFP16が高いのは良いですね
ストレージ性能
最近はローカルストレージが遅いと感じたことがないので各種PCで比べる意義が見出せなかったから、他のPCとの比較ではなくM4 Mac miniのストック256GBとアリエク2TBの結果を貼っておきます、ATTOとかも見たい方は昨日の記事をどうぞ
Macのストレージと言えばNASがヤバくないですか?SMBクライアントのメジャーアップデートがあってからNASが特に細かいファイルの転送で激重なんですよ、具体的にはWin11からだったりintel Mac最後のmacOS 10.15 Catalinaの頃のsmbfs 3.xからだと速くて快適なNASでも、M1対応のmacOS11 Big Surでsmbfs 4.xになってからのmacOSだと設定とか関係なく遅い上に、macOSのバージョンが上がるごとになおさら遅くなっててガチでヤベーです
Cinebench R15の結果一覧
折角なので歴代手持ちPCのCinebench R15の結果一覧も更新しでおきました
環境は全く揃えてないので参考までに見て欲しいんですけどM4ってMacBook Airみたいなサブノートに積まれるSoCなんすよ?下の表で言ったら末尾Yのヤツですね、それなのに上から数えた方が速いのはとてもよくやってると思いますよ
感想
以下お気持ち表明
LrCでRAW現像した感想
Z8の4,500万画素のRAWの編集ならM4のMac miniをメインにしても結構動きますし無音で捗りますが、速いかどうかはなんとも言えないかな?LrCってRyzen 9 5950X + RTX3080とか用意してもモッサリ動くからちょっとなんとも言えないですよね?ただ特にストレスなく使えはしますよ
メモリは超解像とかノイズ除去を使う瞬間にメモリプレッシャーが一瞬オレンジになってまた緑に戻る程度なのでそこは特に問題ないですね
動画?なにそれ食えるの?
ボクは8K60pをガンガン撮影出来るNikon Z8を使ってますけどやるのは写真だけなので動画はよくわかりません
4K60pを切って貼る程度ならM4でもストレスありませんでしたけど、日常的に4K60pのRAW動画を扱うならメディアエンジンが1基のM4やM4Proではなく2基あるM4Max、同じく日常的に8K60pや4K120pのRAW動画を扱うならメディアエンジンが4基あるUltraの方が良いと思います
動画の解像度とフレームレートの組み合わせはメディアエンジンの数でAppleに明確に線引きされていると感じるので、やりたいことに合わせてハードウェアを選んだ方が良さそうです
まとめ
これを書いてる時点だとボクもちょっと欲しいAMD Strix Haloの1,000ドル切りそうなライン…Ryzen AI MAX370とかになるのかな?…が存在するかもわからずお値段も不明なのでそこ次第でもあるんですが、M4/16GB/2TBで足りないとが明確にわかっている人以外はもうこれ買っておけば良いですよ
ここまで読んだ=M4 Mac miniを買おうか迷っている人だと思うので、もうマジで一刻も早くこれを買ってください、噂されている積層化での性能のジャンプアップも気になるんですけど、このコストパフォーマンスの源泉はSSD交換ってことろなので今回みたいにSSD交換出来るか未知数だからそこですね
それとMac miniの本体が公式でも10万を切ってるのは減価償却が不要的な意味で人によっては激アツなんじゃないでしょうか?ボクも職場用にもう1台追加したくなってきましたが同じのを買ったら負けな気がして悩みますし、ジャンプアップの可能性ありなM5を見てから整備済み品とかでも良いんですよね、miniは1個飛ばしかもしれないのが悩みどころですがね